一応、不動産屋のブログを読みに来ていただいている方に「坪単価」って知ってますか? は失礼かなとは思います。ところが実は私自身、不動産屋を自分で始めるまであまり「坪」という単位で不動産の面積の話をしたことがありませんでした。
するのは会社の総務の人とオフィス賃料相場の話をする時ぐらい。 「今の事務所は家賃坪○○万円なんだけど、今度引っ越すところは○○万円らしいよ。まぁ会社も大変なのでコストダウンだね。」 などという感じの会話です。 東京で住んでいた時は賃貸の時も買ってからもマンション住まい。不動産広告の表記も「何㎡の●LDKでおいくら」という書き方で、坪で表記しているマンションは見たことがありませんでした。おそらくマンションの部屋は坪に換算すると数字が小さくなってしまって物件ごとの違いを出しにくく、ゆえにあまり広告で使わないのでしょう。 おさらいをすると坪と㎡の関係は以下の通りです。 1坪 = 3.305785 ㎡ あるいは 1㎡ = 0.3025坪 です。 いやぁ、覚えにくいですね(笑) 元は尺貫法という日本独自の単位で、後に台湾、韓国などの一部の国でも使われるようになりました。歴史をお知りになりたい方はこちらをご覧ください。 この「坪」という単位、不動産と建設の現場では当たり前のようによく使われます。 本当はあまりよろしくないのですが、建物の床面積も土地の面積も「坪」でしか表示していない業者さんもいます。坪でしか会話をしない業者さんもいます。 正直、不動産屋になって初めて、同業者さんが「3.30578」とか「0.3025」と電卓で叩くのを見て、こういうことを覚えなければ不動産はやっていけないのだと思い知りました。以来、坪で言われても㎡で言われても、割りとすぐに換算ができるようになりました。 皆さんも不動産屋さんとお話する際は、不動産の大きさを「坪」で言われる場面は多いと思います。 そんな時のために坪⇔㎡の換算計算機を作りましたので、ぜひご活用下さい。
左側のInputs欄で換算方法を選んで頂き、その下に数値を入力していただくと、右側のOutputs欄に換算結果(小数点以下第2位までで丸め)が出ます。
私は軽井沢の不動産を扱うことがメインなので「100坪 ≒ 330㎡」の単位で物件を考えていくことが多いです。おそらく東京の不動産だと逆に「100㎡ ≒ 30坪」の単位で考えていく方が多いと思います。 また不動産屋さんと深い商談に入っていくと、しばしば「坪○○万円」という単位で業者から価格を言われる場面が多いと思います。しかし自分が知っているその不動産の面積表記の単位は㎡。不動産の総予算を把握するための換算は結構面倒なものです。 このような時に役に立つ(かもしれない)換算計算機を作ってみました。
例えばある地域で「200㎡程度の土地」を探していて地元の不動産屋さんに問合せをし、「その辺だとだいたい坪50万円ですね~」という回答を不動産屋さんから得た時に、この計算機を使うとその土地の購入予算はおおよそ3,025万円だということが分かります。
また延床面積100㎡の新築注文住宅を建てようと思っている方が、ハウスメーカから「だいたい建築費は坪80万円ですね」と言われた時に、この計算機を使うと建築費はおおよそ2,420万円だということが分かります。 上の計算機にいろいろな数字を入れて確認してみて下さい。 不動産の売買時以外にはあまり馴染みのない面積の単位「坪」。 「坪」を制する者は不動産売買も制する(?)、と個人的には感じます。 これから不動産売買をしようとする方は、ぜひこの坪での面積の数え方を習得してみて下さい。不動産屋さんとの会話が少し楽になってくると思います。
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