皆さんが家やマンション、あるいは土地を買いたいと思った時、まずは何をされますでしょうか? どんな不動産を買いたいかを決める、購入予算を決める、資金計画を決める、購入時期を決めるなどの計画がまずは必要です。 そして次にそのご自身の希望とご予算の中でどんな物件が実際に買えるのか、様々な手段で調べることになります。 まずはインターネットで調べてみる、というのが今の主流でしょうか。 あるいは近くの物件であれば不動産屋さんの折込チラシを見る。買いたい物件の地域が決まっているのであれば、その地域の不動産屋さんに問い合わせるという方もいらっしゃるでしょう。 自分のニーズにぴったり合う物件を見つけるというのはこのネット時代、簡単なようで難しいことです。 検索をすれば地域、予算をある程度絞ったとしても数十件は候補が出てくるでしょう。広告している業者も様々。情報が溢れているからこそ決めにくい、というのがネット時代の不動産選びです。 さて、この記事を書いている2017年6月12日現在、当社の主な営業地域である長野県軽井沢町でどれくらいの数の不動産売り物件がインターネットで探せるか、調べてみました。 ■ @nifty不動産 土地: 496件 戸建: 191件(新築29件+中古162件) マンション: 11件 (新築0件+中古11件) ■ Yahoo不動産 土地: 413件 戸建: 158件(新築26件+中古132件) マンション: 26件 (新築0件+中古26件) ■ レインズ(不動産業者間データベース。 一般の方は閲覧できません) 土地: 493件 戸建: 257件(新築6件+中古251件) マンション: 54件 (新築0件+中古54件) @niftyは提携サイトから自動転載される物件も多いので、物件数としては多めに出ます。よく見ると同じ物件が違う業者から多数広告されているのも見かけます。売れる物件と見ると、元付け(複数社の場合もあり)と客付け(こちらは当然複数社)が競って不動産ポータルに広告出稿するため、このような現象が起こります。Yahooは比較的に独自掲載物件が多いですが、それでも複数社の広告出稿でダブっている物件もあります。 レインズとは一般の方は見ることのできない不動産会社間の物件データベースです。国土交通省から指定を受けた全国4つの「指定流通機構」が運営しています。レインズ登録物件にもダブりはあります。元付けが複数社いる場合です(一般媒介と言います)。ただ@niftyやYahooなどの一般不動産広告ポータルと比較すると、物件数の実態をほぼ表していると言えるでしょう。 総じていうと軽井沢町にはネットに乗っている物件数で、土地が500件前後、戸建がその半分の250件前後、マンションが50件少し、売り出されています。季節による増減はありますが、当社がここ1年間を見ている限り、おおよそこの水準です。土地物件が多いというのは別荘地である軽井沢町の特徴で、東京などの都市部に行くとマンションが圧倒的に多くなります。 これらネット上の物件の他にも元付けがそもそもネット広告をしていない物件、客付けのネット広告を許可していない物件が多数あります。元付けの営業戦略上の理由、あるいは所有者(売主)の意向など、理由は様々です。また「まだ売りに出ていない」物件を、買主の依頼があってから所有者に「売りませんか?」と交渉する物件の売り方もあります。 またマンション開発業者、分譲業者、建売業者など、業者自らが売主になっている物件、業者が自社HPには掲載しているがポータルには載せていない物件なども多数あります。こういう物件は一般の買主の方も特定の目的を持って検索、調査してその業者にたどり着くので、業者としては媒体で広く広告する必要があまりないのです。 まとめると下図のようになります。 客付け業者は、こうした種々の物件に対して常にアンテナを張って調査し、買主様がお店に来たらそのご要望にお応えできる物件をご提案できるように準備をしています。 例えば当社では軽井沢で売りに出ているおおよそ2,000件程度の物件を、定期的に調査、情報収集し、立地、価格などの属性情報と共に独自にデータベース化しています。 少しだけお見せするとこんな感じです。 Google Mapを使ったデータベースです。 当社では買主様から購入相談をいただいた際には、部分的にこのデータを買主様にも開示し、物件の立地や写真、その他特徴の情報なども地図を最初の切り口にして見ていただいています。Google Mapはインターネットを介してどこでも見ることができますし、当社のように別荘地物件を国内外のお客様に遠隔営業するには格好のツールなのです。 不動産業では自社が元付けでない物件(業者から見て”先物(サキモノ)物件”と言います)に客付けする場合が多くあります。そのような場合、現状は物件チラシを作ってメールやFAX、あるいは手渡し・郵送で買主様にご紹介というのが業界の主流だと思います。ただ今後は当社の地図データベースのように、ITやネットを利用してより分かりやすく買主様に透明性、正確性を持って情報を提供する、ということが必須になることは間違いないでしょう。 さて、タイトルの「物件はどこにある?」です。 買主様の欲しい物件はネット上だけにあるわけではありません。また元付業者だけがその物件を売ることができるわけでもありません。その物件を広告している業者だけがその物件を仲介可能ということでもありません。 不動産業の面白い所の一つでもあるのですが、基本的には「不動産物件はどの業者も仲介(客付け)できる」のです(一部例外はあります)。 つまり買主様から見ると「欲しい物件はどの業者の仲介で買っても良い」ことになります。 不動産の購入をご検討中の皆様、ぜひ買主のためになる提案をしてくれる、不動産業者を選んでみて下さい。当社も”選ばれる”不動産屋を目指して、頑張っていきたいと思います。 バナークリックで「不動産売買の基礎知識」 TOPに戻ります。
0 Comments
Leave a Reply. |